小説で読む

2011年3月30日 日常
木山先生の小説で読む民事訴訟法を読んだ。

私は思っていた。どうせ、くだらない本であろうと。


しかし、それは違った。この本は、意外にも面白かった。

なぜなら、私にとって、この本の中にいる主人公は民事訴訟法の面白さを訴えかけてくる存在だったからである。

主人公を通して、自分も民事訴訟法が楽しくなってくる。

さらに、主人公以外の発言や度重なる場面移転。

ライバルの発言は、主人公の発言を先回りしている。そのため、主人公が話す内容の付加的な要素を話している。
これを、纏めて主人公が全部話していたら疲れて読む気がなくなるところだ。しかし、ライバルが話しているところで一度読むのを休むことができる。いわば箸休め的存在。

度重なる場面移転は、常に読む視点を新しくしてくれる。読むのがあきない。

これは、この本の特徴といっていいかもしれない。

それと、
裁判官の発言が先行し、主人公が何故と考え、弁護士がやさしく解説する。

裁判官の発言で、ああ…ここの部分。直接主義とか弁論の更新の話だなとかわかってしまっても。また新しい発見が見つかる。

章の初めにテクニタル・ターム(専門用語)が並べられている。これにより、その章で学べる内容を先行してわかることができる。この点も良い。


しょうもないと思っていたが。同じシリーズの小説で読む行政事件訴訟法と刑事訴訟法も
読むことにする。


今度読む。
小説で読む行政事件訴訟法に期待。

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